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■ 北岳バットレス・ローテルプラット   2008/07/26
カテゴリー: - :

メンバー 中山、内海、安田

7月26日(土) 川越5:00=芦安6:30=広河原8:00〜バットレス沢出合い11:30〜B沢の大滝下13:00〜バットレス沢出合い(BP)14:00

今回は、ウッチー車初出動!
圏央道使って白根ICまで1時間でした。高速料金はたっぷり4000円取られた。
途中でコンビニに寄って、芦安Pはお決まりの金山沢の第8駐車場。
駐車場に車を止めて、準備を始めたら早速乗り合いタクシーが迎えに来てくれた。
(特別に事前予約したわけではない)
7:40発のバスに乗るのはいやなので、直ぐタクシーで出発。
8:00には広河原を出発できた。
計画では、始発バスに乗り、今日はバットレス4尾根から終了点でビバークし、明日、中央稜を登る予定だったが、色々出発前にあり、2時間ほど出遅れた。

天気はすこぶる良く、快晴で暑い。
しかし、大樺沢沿いの山道は樹林の下とはいえ、真夏の太陽が照りつけ暑く、行程ははかどらない。
途中、道が昔に比べて付け変わったりして変化があったにしても、二股までは遠かった。
二股下15分から雪渓になった。疲れて、二股で大休止になった。
先週のシレイ沢から連ちゃんで疲れが出ているみたいだ。

気を取り直して、バットレス沢出合いまで行く。
出合いで、またもや大休止。
実は天気の具合が良くない。雲がわくわくで、いつの間にかバットレスも見えない。
天気予報では雷との情報。
3000mの岩の上でビバーク中に雷なんて、どうか落ちてくださいと頼んでいるみたいで、とってもいや。
足取りも重く、ビバーク用の水を詰め込みB沢大滝下まで登る。
取り付いているパーティは1〜2組みたいだ。(空いている)
雪渓上に足跡も無く、大滝登ったら最後、降りてくるのは面倒くさい事になるのは明白。
天気はいよいよヤバイかんじ。
ヤッパ、やーめたで水を捨て、バットレス沢出合いに戻る。
白根お池小屋に泊まる案も出たが、バットレス沢出合いに、なんとなくビバーク適地があったりするので、
結局ここに泊まる。
15:30から夕飯を食べ、16:30頃人通りが途絶えたのでツエルトを張って寝た。
雨はそれほど降らなかったが、雷は結構近くで鳴って、何度か目を覚ました。

7月27日(日)BP4:00〜Dガリー大滝5:00〜ローテルプラット取り付き8:30〜終了点10:30〜頂上11:30〜広河原15:00=芦安(P)17:00=川越22:00

快晴の朝。ツエルトで朝飯を食べていると、下からバットレスに向かうパーティが2つ来た。

我々も急いで出発。30分ほどでDがリー大滝下に着いた。

ここで登攀の準備を整え、鳳凰から昇る日の出を見て出発。

先行パーティはDがリー大滝に取り付いた。

我々は5尾根支稜から登ることにし、大滝下の岩のバンドを左に斜上した。

大滝下から見た鳳凰方面

5尾根支稜の登攀

あかるく楽しい登攀です。

5尾根支稜(下部岩壁)を終え、Dガリー上部を望む。
城砦が少し見え出す。

横断バンド上もロープを張りました。(2級程度のやさしいピッチでしたが・・・・)

やさしいだけに、傾斜のゆるい斜面をトップでロープ2本引っ張るのは大変です。

反面、セカンドは余裕で振り返って景色を眺めたり、写真を撮ったりで。

下部フランケルート(1ピッチ目終了地点に1パーティ)

なんとかウスユキ草(エーデルワイスの亜種)なんかも何気にあったり。

高山植物が咲き乱れておりました。

Dガリー上部2P目(なんか草が多いな〜)

日向の大樺沢はなんか暑そう!

3P目でやっとローテルプラット取り付きのハングが見えてきました。

振り返るといつの間にか高度も上がっていましたが、雲も結構な勢いで、湧くワクで気をつけないと。

下部フランケのパーティ2P目到達。

ローテルプラット取り付きテラスでしばし休憩。8:30暑い!

この草付きバンドを斜上すればシュバルツカンテへ。
さらに行けば上部フランケの最終ピッチへ。(4尾根からの懸垂地点)

最近のルート図?では取り付きのハングをフリーで登るみたいですが、30年前は人工のルートであぶみが必要でした。我々はあぶみを持っていなかったので最近のルート図には載ってない30年前の正規ルートを行きました。まあ要は、左方面5尾根のブッシュを使ってハングを巻いただけですが・・・・・。

ハングを左に巻いたのは良いのですが、次は当然スラブを右にトラバースすることになります。
最初の出だしが悪いんです。2〜3mmの草の生えたスタンスはあるのですが、ホールドはつるつるで何もありません。スラブなので、仕方ありません。
しょうが無いので、お助けを出したのは言うまでも無く、ハーケンも一本残置しました。

ここはクラックを上に上って、岩のバンドを右にトラバースします。

このスラブ、写真では判らないけど、赤く発色して綺麗なんです。

判ります?逆相スラブなんです。

4尾根懸垂下降点が見えます。こんな位置関係です。
ここから上に伸びるクラック沿いにジャミングピッチの始まりです。

ジャミングピッチなので残置されたハーケンはありません。

登山靴で登っていた時代はちょうどクラックの幅が靴の幅に一致していて、ぴったりクラックに靴が嵌って全く落ちる気がしませんでした。

ちょこっと出っ張りもあり、楽しめます。

出っ張りの乗り越えも楽勝でした。

ハングの上は右のDガリーに逃げて、ローテルプラット核心いやハイライトは終了です。
いつの間にか天候も怪しくなってきました。

セカンド以下もハイライトを楽しませてもらいます。

ガバホールドががっちりあり見た目ほどでは無く、以外に簡単に登れます。


天気がますます怪しくガスってきたので、のんびりできません。
ルンゼ沿いにかれきテラスへ一気にロープを延ばします。

4尾根はこのパーティが独占(他にいません)

かれきテラスから1Pで終了点に到着。10:30でした。
急いで武装解除してお花畑の中を縦走路に向かいます。

でも、百花乱舞?でとてもきれいなので、花の名前講習会なんかやって、行程ははかどりません。




天気が悪いからという訳ではないかもしれませんが、雷鳥のひな2羽を発見。

良く見たら上の岩場でおかあさんが見守っていました。

11:30に北岳頂上につきました。あれっ?標高が1m高くなっている。

標高の認識を新たに早速下山開始です。
でもやっぱり高山植物が咲き乱れて綺麗です。

なんかまずい天候になってきました。急いで八本歯経由で大樺沢のデポ地点に戻ります。

頂上から1時間でバットレス沢出合いのデポ地点に戻りました。
そうそう、デポ地点にサル軍団がおりまして、我々の荷物が狙われていたみたいです。
登山者が通るので中々近づけず、我々が戻ったことで、ボスざるが引き上げていくのが見えました。
狙われたのが悔しい?ので石を投げつけ、大人げも無く『おしりぺんぺんバーカー!』をしましたが、無視されました。

デポを回収して、13:00に出発しました。生ビールが脳裏に浮かび、その勢いも手伝い、雪渓を一気に下れば下降は早い。
15:00には広河原ロッジで『お疲れ様でした、カンパーイ』です。
16:00の乗り合いタクシーで芦安に戻る途中ですごい雷雨です。
前が全く見えません。南アルプス林道時間雨量10mm、短時間雨量30mmで通行止めです。
ラッキーでした。
芦安で先週と同じ温泉につかり、18:00には、またもや先週と同じ甲府の『あのロイヤルホスト』に入りました。
その後、勝沼ICから大渋滞の中央高速で帰ってきました。

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