八ヶ岳山行
中山、鈴木N、内海、小川、木村、福王寺、奥園、山下
2月10日
美濃戸バス停より先へ車を乗り入れ河原へ降りるところから対岸に渡り奥園氏の指導の元、アイスクライミングの実地講習を受ける。バイルの振り方、アイゼンの置き方はもとより、スクリューハーケンの所持の仕方など、普段気が付かない部分など実に重要なアドバイスがあって参考になった。
さすがプロの指導、と感心しきり。
奥園氏は所要の為、ここで下山となる。
天気も上々、赤岳山荘の駐車場に車を置き、歩き出す。
入山者もかなりの数が入っている。ルートの込み方が心配だ。
特急並みのペースで鈴木(直)氏が先導、皆アゴを出しながらも何とか行者小屋に到着する。疲れた身体に鞭打って整地、整地。楽しい我が家の設営に勤しむ。軽い酒宴で一日目は終了。
2月11日
翌朝、強い風の舞う天場を後に赤岳主稜へ向かって歩き出す。鈴木氏は遅れて入山する中山チーフを待って後を追うとのこと。
登山道から取付点へトラバースする。すでに何パーティかがザイルを伸ばしている。
小川−木村、内海−福王寺−山下でそれぞれザイルを組み登攀開始。
登るより待ち時間の方が長く先行パーティが動いたら其処まで動く、という繰り返しにかなり疲れるが、お陰で中山・鈴木両氏も難なく追いつくことができた。
雪はかなり締まっていてアイゼンもシッカリ効いて快適だが吹き付ける風が厳しい。
そのうち前後して登っていた単独登攀者が滑落したとのコールが掛かる。岩場から転がり落ち、沢筋を滑落して消えていったという。こちらも初心者に近い人間を二人も抱えているので救助出来る余裕はない。
取り敢えず赤岳頂上目指してザイルを伸ばすのみだ。
14:20赤岳頂上。
岩陰でザイルを巻き赤岳天望荘へ移動する。
小屋番に先程の事故の事を告げ、軽い休憩の後、地蔵尾根を下る。
途中、ナイフリッジ状の下山路に多少緊張するものの、夕暮れになって雲の切れた空から夕日に輝く八ヶ岳の展望を満喫しつつ下山。
遭難者救助らしきヘリが旋回しつつ沢筋に降りてゆくのが見えた。後で聞いたところによると怪我はしたが命に別状はなかったとのこと。
夕闇迫る天場に到着、明日は下山するのみ。今夜も軽い酒宴で夜は更けていった。
2月12日
全員下山。赤岳天望荘でもらった入浴券でお風呂に入り皆スッキリ。
楽しい山行でした。
【2月10日】
赤岳山荘発(12:00)-行者小屋テントサイト(15:30)
【2月11日】
BC発(6:20)-主稜取付(7:40)-赤岳山頂(14:30)-BC着(17:00)