L鈴木N・中山・内海・小川・鈴木G・沖山・北村・川元・中尾・山下
【9月14日】
山に向かう車窓は雨の関越道。
一ノ倉幕営を変更して湯桧曽駅の待合室で仮眠する。
雨も上がった翌日。でも何だか雲行きが思わしくない。
濡れた一ノ倉はあまり嬉しくないし、途中で降られるのは更に哀しいので今日は皆で尾根道を上がって「足慣らし」ということに。
出合を過ぎ、幽ノ沢を見送ると鬱蒼とした芝倉沢の出合に至る。
ここから一ノ倉岳に突き上げる「中芝新道」を登る。
あまり登られていないのか、ハッキリしない踏み跡を高度を稼ぐ。どうも最近のウチの会の悪い癖で、先頭と後続の間が離れがちになるのが祟り、気が付くとパーティの後半部が芝倉沢の対岸に渡る踏み跡を見落とし、変な枝沢に入り込んでいるのに気が付く。トホホ…
慌てて追いつき対岸のブッシュの中を踏み跡を探しながらの登高となる。天候は薄曇り。
展望が開け、芝倉沢を見下ろす彼方には武能岳の威容が聳える。なかなかの山容だ。
クマザサの滑りやすい登山道にいい加減飽きてきた頃、一ノ倉岳の稜線にヒョッコリと飛び出す。
ここはもう一般登山者の世界。珍しそうな眼で見られる。
谷川本峰へ辿ると登山者の数は更に増え、頂上は休む場所もないほどの混雑となる。そのうち十数人の登山者を引き連れたガイドとおぼしき人物に「写真撮るからみんなどいて〜」と移動させられたのには閉口させられたがこれも致し方ないのだろう。
そそくさと巌剛新道を下る。道はぬかるんで歩きにくい。
20代の頃は駆け下りた道を今は膝の痛みを堪えながらゆっくりと下る。
今夜の宿も、湯桧曽の駅を利用させてもらうことに。
【9月15日】
翌朝、昨日と同じような天気。
本計画では一ノ倉集中をメインにサブとして縦走、ということなので取り敢えず全員で一ノ倉出合に向かう。
ここで鈴木N・中山・内海・沖山・北村で一ノ倉へ突撃、鈴木G・小川・川元・中尾・山下で蓬峠に向かう。
我々(蓬峠コース)は昨日同様、旧道を辿り途中から湯桧曽川の河原へ下降し新道から蓬峠へ向かう。
ヘビの嫌いな五郎さんは戦々兢々。しかも湯桧曽川はマムシのメッカ。
「ぅわあぁ〜!!」という五郎さんの絶叫に「熊でも出たのか!?」と思いきやヘビが出たのだという。誰でも苦手はあるんですねぇ。
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緩やかな登りを続けると白樺避難小屋へ。クマザサの中に建つこじんまりとした小屋だ。
そこから僅かな登りで緑の絨毯みたいな笹原に建つ黄色い蓬ヒュッテに至る。小屋でビールでも飲もうや、と楽しみにしていたのだが小屋番は買い物に下山中、14:00頃に戻るという。う〜ん残念。
休んでいても寒いだけなので、すぐに下山に掛かる。
時折、ガスが流れてきて濃いクマザサの緑を揺らして行く。いつか機会があったらこの辺りで一夜の夢を結ぶのも悪くはないな、と思いながらゆっくりと下る。
途中から、昨日の膝の痛みが再発しカニのような歩き方で待ち合わせ場所の土合駅に向かう。
丸二日間、上越のチョッピリ湿った山の空気に触れた山行だった。
【9/14】芝倉沢出合(8:30)一ノ倉岳(10:40)オキの耳(13:30)
【9/15】蓬峠(9:50)土合駅(12:00)