logo
logo
  ログイン 
 アクセスカウンタ
今日 : 6666
総計 : 599986599986599986599986599986599986
 時計
 山行記録 月別過去ログ
 山行記録 検索
 リンク

■ 秋の荒川三山と赤石岳   2008/10/11
カテゴリー: - :

メンバー:中山、鈴木直、小川、中尾

10月10日(金)

南与野22:00=畑薙第一ダム(P)3:00(仮眠)

首都高速経由清水ICまで2時間半、そこから井川ダム経由畑薙第一ダムまで山岳ラリーもどきで2時間半、合計5時間の道のりだった。『つかれた〜!』

10月11日(土)

畑薙第一ダム(P)8:40=椹島ロッジ10:00〜千枚小屋16:00

せっかくはるばる関東から来たのに朝から雨。ちょっとガックリ。
しかも、ナニ? この行列。
先頭は5時から2時間並んでいるとのこと。
初めての我々は現地の事情も知らずに7時まで仮眠していた。
7:30になって東海フォレストのバスが来た。30人乗りのバスじゃ乗り切れない。
我々は、いつ来るとも知れない二便に乗る事になり、さらに延々と待たされる。

暇だから、ダムをうろうろする。でも、雨降りなんです。予報じゃ晴れなんじゃないか?

傍にシズ鉄バスのバス停が・・・・・。でも、バスは来ない。路線が廃止だって!要するにここは陸の孤島。マイカーでないとほとんど来れない。

ダムサイトの駐車場は一杯になっている。昨日到着したときはガラガラだった。
関東ナンバー、東海ナンバーで埋まっている。

ダム湖の向こうは雨雲だらけ。憂鬱な時間が過ぎていった。

1時間待ってバスが来た。
バスは補助席まで使って定員一杯乗り込むのは良いのだが、荷物を置く場所は無い。
よって乗客は全員ザックを膝の上に乗せてザックを抱っこする姿勢になる。
バスは未舗装のガタガタの林道を右に左に上下に揺れながら進む。
バスの揺れは程よいハズが無く、ザックを支えながらでは、居眠りもできない。景色も見えない。
東海フォレストが乗客を運び切れずに慌てているバスの無線がBGMで耳に入ってくる。
従業員のマイカーまで使って運んでいるようだ。
早く運ばないと乗客の小屋への到着が夜になってしまうからだ。
ただ苦痛の一時間(一時間も)が経って、やっと椹島ロッジに到着。
只今、観光開発途中って感じで、ウッディな建物を取り揃え中。
ここは標高1120m。ここから歩き始め、今日は標高差1500m登らなければならない。

雨は何となく小止みにはなってきた。

つり橋を渡り、深〜い樹林の登りが始まる。

展望が利かず、ひたすら深〜い樹林の登り1時間で少し先が見えるところにでる。
送電線鉄塔の下。

途中で気がついたのだが、この尾根を登っている人たち老若男女はみんな歩く速度が早い。
荷物が多い、少ないの差はあるのだが、我々は皆さんにバンバン抜かれる。
エッ!また抜かれた。って感じ。登り慣れしている人ばっかりで、初めては我々のみって感じ。
北アルプスのロープウェーで行くような山登りとは格段に異なる深い山域に入る心構えみたいなものを感じた。登山道が林道に沿うようになると天候が良くなってきた。

何のことやら判らない蕨段と言う名称の先の見晴台からは深い谷と南アルプスのジャイアントが展望出来た。この写真中央の鞍部には荒川小屋。

小赤石岳とその向こうにちょっこと盟主赤石岳。

基本の深〜い樹林をガマンガマンでひたすら歩き続けること6時間でやっと樹林帯に囲まれた千枚小屋に着く。
バスに乗りたいため素泊まり。建物は差別か、優遇か、判らないが、食事付きと異なる別棟になる。
別棟は母屋より一段高いところにあり富士山が正面に見える。
建物の前には三脚の列。
この写真が撮れるから。

我々は運良く窓からこの景色を酒宴のツマミに夕食のひと時をすごせた。ラッキーかも。

10月12日(日)

千枚小屋5:00〜悪沢岳7:30〜荒川小屋10:00〜赤石岳12:30〜赤石小屋15:00

本日は今回山行のメインイベント10時間に渡る稜線の縦走。
早朝5時出発。千枚岳手前で日の出。
ダイヤモンド富士にはならなかったけど、この瞬間はいつも言葉不要。

その名の通り、赤く焼ける赤石岳

千枚岳頂上にて

丸山(3032m)から南アルプス北部

悪沢岳(3141m)から乗鞍、御岳、中央アルプス、駒ケ岳ロープウェーに朝日が反射して時たまキラリとその存在を教える。

これから辿る、荒川中岳(3083m)、前岳(3068m)

秩父の山々と甲府盆地

赤石山脈の盟主、赤石岳

悪沢岳から200mほど岩尾根を下り、緩やかに歩みを進めればきれいな中岳避難小屋

振り返れば悪沢岳の威容と富士山

中岳・前岳中間の南アルプス主稜線分岐。
30年ぶりのなつかしい場所。
北岳から一人で来た時は悪沢岳に行こうか赤石に行こうかの迷い道・・・・・。

甲斐駒ヶ岳、千丈ヶ岳、間の岳、塩見岳

さあ!なつかしの荒川小屋へいこう!

夏のお花畑の跡地・・・・・。きっと草紅葉はきれいだと思う。

鞍部に小屋が見えてきた。赤石岳はどんどん大きくなる。600mの下降。

小屋は建物も位置も変わっていた。
学生時代に一人で縦走してきたときは、無理もたたり、霧ションとガスの中、濡れて体温が下がり、死の恐怖に追われてやっとたどり着いたおんぼろ小屋。
このおんぼろ小屋で熱を出し、ろくな食事も出来ず、寝込んでたった一人で過ごした『あの2日間』が今につながっている。

小屋前の紅葉。あの時も10月で紅葉がきれいだった。
今日は連休のせいで人であふれている。

奥西河内源流の紅葉

大聖寺平への道を辿る。でっかいなぁ〜。

中央アルプスが目の前に見え、遠く奥美濃や鈴鹿の山も見える。

小赤石岳への500mの登り。

小赤石岳(3081m)から下降に使う赤石東尾根

盟主赤石岳と百間平、兎岳へ続く稜線

赤石岳(3120m)から富士山。
こんなきれいな小屋は無かった。石積み?の避難小屋の記憶があるだけ。
あの時はガスガスの雨降りで何にも見えなかった。
30年後にやっと見れた景色。

これから下る赤石東尾根と今宵の宿赤石小屋

おもしろそうな冬期ルートを提供してくれそうなラクダの背を持つ赤石東尾根。
夏道は一旦手前岩尾根をカールへ下り、途中からトラバースで尾根に上がる。

なつかしの稜線に別れを告げ、ガラガラの急な斜面を下降する。
落石注意。登りはかなりキツイと思う。

赤石沢北沢源流の紅葉がきれいだ。

やがて登山道は東尾根上に入り、再び深〜い樹林帯に吸い込まれていく。

今宵の泊まり場、赤石小屋。
昨日と同じで、素泊まりを理由に別棟で静かに過ごせる。

10月13日(月)

赤石小屋5:00〜椹島ロッジ7:30=畑薙第一ダム10:00=南与野17:00

深い森林に覆われた秋の南アルプスの朝は暗い。
ヘッドランプを付けて下降開始する。
樺段と呼ばれるところを過ぎて、調子に乗ってどんどん降りる。
ふっと気づいたら林道が真下に見えた。
ロッジの暖炉に当って、しかも朝の日差しを浴びて、生ビールで乾杯。
地元代表ってことで、ロッジのおねえチャンに関東までの楽で早い道を聞いたが、我々の通ってきた道がベストとの答えにあきらめムードが漂う。
反省した東海フォレストが一時間早くバスの臨時便を出してくれて、運良くそれに乗れた。
畑薙ダムまでは、途中バスの後ろのタイヤがパンクしたおかげで揺れが前にも増してひどくなった以外は既に経験すみの慣れた道程に変わっていた。
赤石温泉白樺荘で無料の温泉に浸かり汗を流し、一銭も落とさずに帰ってしまうことに後ろ髪を引かれ、おばちゃんのクチ車に乗って食堂で飯を食べて、長〜い帰路につく。

前へ戻る

15 queries. 0.020 sec.
Powered by WordPress Module based on WordPress ME & WordPress