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■ 剱岳 早月尾根   2008/12/28
カテゴリー: - :

メンバー 中山、鈴木、安田、小川、中尾

12月28日(日) 大宮=越後湯沢=富山=上市=伊折−馬場島荘(泊)

越後湯沢からの特急が強風のため1時間遅れで11時過ぎに富山に着く。
富山駅ビルの食堂で名物?(白えび天丼)を食べ、富山地鉄で上市へ。
上市駅では遅れに遅れた我々を待ちかねた旭タクシーにせっつかれそそくさと身支度を整える。
上市からは4WDのワゴンタクシーで伊折に向かう。
伊折から林道は運転手さんの好意で剣センターまで入ってもらう。
センターからだと馬場島までの林道歩きは1時間くらい短縮される。
気温はやっと0℃。高めである。
雪と風が舞ういつもの林道をあるくこと2時間で16:00前には馬場島荘に着く。
派出所で山探を借りる。明大が2600m付近でここ2〜3日にドカ雪で胸までのラッセルで登ったり降りたりしているとのこと。
但し、本日は10パーティ入山で5パーティは早月小屋に着いたとのこと。
たぶん明日以降頂上までのトレースは当てにできそう。

今回は馬場島荘に泊まる。
林道歩きで濡れることを考えると、ここで濡れた物を乾かし、風呂に入って、ビールと飯とくれば、翌日の行程が楽だ。
若手は元気で4杯飯を食べていた。

この小屋と派出所にて翌日以降の天気情報をもとに計画を練る。
予想通り、予定通りに30日登頂し31日に下山しないと大雪になりそう。
早速、長期滞在分の余分な荷物はここにデポすることになった。

12月29日(月) 馬場島荘〜早月尾根〜早月小屋(TS)

前夜は飲みすぎた。
体を伸ばして布団で寝たせいもあるが、AM5:30に朝飯の呼び出しのTELが鳴り、やっと起きる。ぼおっ〜として、しかも前夜の飯がもたれてみんな小食。
私はさらに、ぼおっ〜としてたので味噌汁をぶちまけて、周囲のひんしゅくを買ってしまいました。

行動中のお湯を小屋で分けてもらい7:00に出発する。

天気は晴れ。こりゃ良い天気だ。

トレースバッチリで夏道標準タイムで松尾平着。

陽が差し込み始めた。快晴に近くなってきた。(ブナクラ方面)

高速道路である。出発から2時間で1600m付近。(1時間当たり300mペース)

赤谷(アカタン)山

1700m付近の登高。バックは富山平野

3時間で1800m付近。

1900m付近。気持ちが良いのでついつい今日登頂しちゃおーか?なんて冗談も。

2200m早月小屋手前。少々足が上がらなくなってきた。

ちょっと天気が???。

早月小屋に向こうの大木にしっかりデポ品発見!。待っていてくれました。

頂上とそれに続く早月尾根上部。トレースばっちり!。ラッキー!。

おなじみ小窓尾根。

明日が天気悪いから今日ここで一回記念撮影。

テンバには12:30に着く。テントを設営しデポ品を回収。早速中身をチェック。
でも、今回は大量に余るので荷下げが大変だ。

一番重い1.8Lの焼酎から消化開始!

天気が良いのでのんびり雪を溶かして水を作る。

いつのまにか天気が怪しくなってきた。暗雲が夕暮れとともに迫ってくる。

我が、ベーステント。

本日の夕食はジフィーズのカレーライスでした。いろいろ工夫があり大変おいしくいただきました。

16:00の天気図見たら、2つ目低気圧。しかも日本海にあるやつが寒気を伴っている。
ヤバッ!って感じ。天気予報も脅かしがずいぶん入る。

12月30日(火) TS〜早月尾根〜剱岳頂上〜早月尾根〜早月小屋(TS)

AM3:00起床。
天気は悪い。外も暗くて意気消沈。
AM6:00に気を取り直してヘッドランプを照らして出発。
幸い、先行者のトレースが明確に残っている。
雪稜に入る7:00頃明るくなり始める。

高度を上げるにつれ風も雪も吹き荒れてくる。
冬山本チャン2回目の新人中尾は『死にそうに怖い!』とは言っているものの、
ビビッて手足が動かないわけではなく確実に・着実に登高を続けている。
本人の性格も手伝い、手足のリーチの長さが悔しいほど活きており、安心して見ていられる。

獅子頭下の急斜面まで2時間半掛かる。

獅子頭の通過は一度ルートを見失うが、結局夏道のクサリ場をトラバースする。
その後、カニへ。ロープを使ったり、視界が悪かったり、とにかく時間が掛かる。

タイムリミットぎりぎりの11:00に頂上に着く。頂上は比較的天気は荒れてない。(ここまでの途中と比較して!)早速記念撮影。ヤッター!

休憩も無しに早速下山開始。

どんどん天候は荒れて、休憩するような風の弱い場所は無い。
休み無しで下降せざる得ない。
でも、フィックスロープがルートを示してくれ安心して確実に忠実に下れる。

テントには14:30に戻った。
雪に埋まりそうなテントを掘り起こし安堵のコーヒータイムをとれたのは16:00だった。
連続5時間無休憩の行動だった。
帰ってきてから気づいたのですが、私は左の小鼻に顔面凍傷をありがたく頂いていました。

本日の夕食は年越し前蕎麦でした。1kgもありとても5人では食べ切れませんでした。
でもデポの焼酎はなんとか飲みきりました。

19:00就寝前に一回、テント周りを除雪。
深夜1:00にテントが押されてきたので一回除雪でした。
大雪です。

12月31日(水) TS〜早月尾根〜馬場島〜伊折=上市=富山=湯沢=大宮

4:00起床、やっぱり大雪になりました。予報的中です。
テントはこの通り埋まりました。テントは入り口が埋まらないように斜面側に張ったので脱出するなんて状況ではありません。

テントの掘り起こしは思ったより時間がかかり、出発は7時になりました。
もちろんトレースなんてありません。
下りで腰までのラッセルで部分的には胸までのところもありました。
もちろんワカンを履いての話です。
でも、今日は下山するパーティが多いようで、先行者を追いかけるように次々と出発です。結局20数人でのラッセルですので、早い早い。

途中で下から登ってくる学生パーティとすれ違った後は、彼らのトレースを追う。
我々は、いつの間にか先頭集団に入ってしまった。
学生のトレースは1800m付近でテン場跡として消えていた。
我々の先を行く先頭は、変な尾根に入ろうとして50mくらい先を行っていた。
私は視界が無くても、直ぐに地形や記憶で『変だ!』と感じた。
すぐさま安田氏持参のGPSにて確認。
ファインディングは的中でした。
自分のファインディングの成否が、GPSという文明の利器により、画面に地図と現在位置が示された瞬間に判定されるのです。
ファインディングは、頭の中の地形図上に常に自分の現在位置を追いながら行きます。
このことがルートが違う・違わないの判断になり、万が一ルートを外れた際の気づきになります。
今回の事例では、全く一歩も間違えませんでした。
気づきの後の迷いやルート探しなどの時間ロスは0分(いや0秒)でした。
それほどの強力な助っ人です。

それからは、我々が先頭でラッセル・ファインディングでしばらく下降しました。

途中、馬場島からラッセルして登ってくるパーティとすれ違った後は、元の高速道路のトレースが続いていました。
そこで、我々の先頭も終了。
気が抜けて、疲れも出てきて、のんびりの歩きになりました。
11:30には馬場島荘着。山探を返却してタクシー会社に連絡して迎えを伊折まで呼びました。
12:00に出発し、長〜い林道を歩き14:30に伊折着。
此の林道歩きはみんな疲れてしまい、しかも肩もパンパンに腫れた歩きになりました。

16:00には富山に着き、19:00の特急列車を待つ間は大晦日でどこも早く店じまいする中、何とか飲み屋を見つけ、祝勝会になりました。

大宮までも余った酒とツマミで祝勝会は続き、22時に大宮駅で解散しました。

2年間に渡る挑戦で何とか登ることが出来ました。
皆さんお疲れ様でした。 中山

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