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■ 南アルプス 仙丈ヶ岳   2008/12/31
カテゴリー: - 山下 :

12月31日
戸台発(8:20)=角兵衛沢出合(10:30)=丹溪荘(11:00)=大平小屋(13:30)=BC設営完了(14:15)

剣合宿と日程が合わないメンバーで取り敢えず何処か3000メートル級の頂きに立とうという事に。

戸台河原の駐車場で入山届を出して出発する。
単調で荒涼とした沢沿いを延々と歩くこと約2時間半、廃屋となった丹渓山荘へ着く。

【荒涼とした戸台川の道】

【朝陽にゆれる紫煙】

【まだまだ余裕?】

ここから樹林の中、長くキツイ登りが始まる。天気は良く雪は少ない。途中何度か林道を横切り木の間越しに峰々を垣間見ながら高度を稼いでゆく。
重い荷の割に早いペースで歩いたせいか意外に早く北沢峠に立つことが出来た。

ベースは駒仙小屋のテントサイト。駐車場にあった車の数からすると少ないテントの数だ。張り綱が交錯するような混雑を予想したのだが肩すかしを食らった感じだ。営業小屋に泊まる登山者が多いのだろうか。

【駒仙小屋の天場】

幸いなことにすぐ傍で凍り付いた沢から水が取れる。これで燃料がかなり節約出来そうだ。ラッキー♪
今夜は年越し蕎麦を頂き、早々とシュラフに潜り込む。

1月1日
BC発(6:00)=小仙丈(9:00)=仙丈ヶ岳(10:10)=BC着(13:00)

まだ山は深い闇の中。ヘッドランプを点けて出発する。
黙々と、雪に食い込むアイゼンの乾いた音を聞きながら樹林の中をひたすら登る。気温が低い。
気が付けば今日は元旦、東の空を赫々と染める初日の出が拝めそうだ。

【2009年の初日の出】

森林限界を超えると一気に寒風が吹き付ける。小仙丈へ向けて傾斜は一層強まり寒さは更に厳しい。
先行パーティと抜きつ抜かれつしながら高度を上げて行きやがて小仙丈へ。
雪は固く締まりアイゼンの効きが心地良い。
仙丈ヶ岳本峰はまだ遠い先に、目の下まで覆う目出帽をさえ突き刺す寒気は更に厳しい。
時折、足元をふらつかせる程の突風が吹き抜けてゆく。

運良く雲が切れ、視界が広がる中、仙丈ヶ岳の頂上に達する。やはり冬の3000メートル峰は良い。孤高の頂きに立つ充実感に満たされる。
単独行のオネーサンにシャッターを頼み、記念撮影。(ケッコウカワイイジャン)みな頬とマタがゆるむ。

【全員でハイ!ポーズ】

【南アの盟主に相応しい堂々たる山容】

360度のパノラマを堪能し、そそくさと下山に掛かる。
ベースに帰投後、軽い酒宴。
寝る前に用を足しに表に出ると満天の星。久しぶりに流れ星を見た。

1月2日
BC発(5:30)=仙水峠(6:40)=駒津峰(8:15)=仙水峠(9:10)=BC着(10:00)
BC発(11:20)=戸台駐車場(15:30)

昨日の強風はメンバーに傷跡を残していた。
風間氏の顔面凍傷はかなり痛々しい状況だった。気を付けてはいたが思った以上に気温が低かったからだろう。
今朝も山は強い風に唸りを上げている。

風間氏にテントの守備を頼み、甲斐駒ヶ岳を目指す。
内海氏は昨日から腹具合が悪い。山下は「去年の」を未だ腹に抱えている。
仙水峠に向けて暗闇の中を黙々と歩く。北村氏の「山下さん、クソしないっすね〜」のひと言で急に催し樹林の中でスッキリ。
仙水峠は寒くてとてもゆっくり出来ないのでサッサと登りに掛かる。

高度を上げるにつれ風は強さを増し、駒津峰直下では昨日以上の強風に時には対風姿勢を取らざるを得ない程だ。
周囲の山々はガスにかすみ、北岳の頂稜は吹き荒れる雲に覆われている。上部は厚い雲に覆われ強風が吹き荒れているようだ。
先行パーティが「我々はここで撤退します」と言い残し下山してゆく。
「どうする?」「どうしましょう」と思案するも駒津峰から先は風を避ける場所もなく昨日以上に厳しい登高が待っているだろう。
リーダーの的確な判断で下山することとする。
やるだけやった、十分だと思う。

テントサイトに着き、一息入れる。
まだ時間がある。今日中に戸台まで降りることにする。北沢峠周辺では圏外、稜線では低温のため携帯が使用不能だったため剣合宿のことが気に掛かっていた。
そそくさと荷物を纏め、憂鬱な長い河原歩きを覚悟しながら下山に掛かる。
丹渓山荘下に降りたち、戸台河原をただひたすら歩く。陽は山の向こうに落ち、振り返ると深い谷間の彼方に夕日を浴びた白い峰々。

戸台に到着し仙流荘で汗を流して帰路に着く。
充実した山行だった。

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