メンバー: 内海(L)、小川、鈴木直、中山
5月2日(土) 晴れ
風穴の里で仮眠した後、沢渡駐車場へ。
しかし、鶴ヶ島−松本間の高速は混んだ。料金は内海号@1150円。
沢渡−上高地はタクシー。料金は一人@1000円。
上高地出発7:50。
会山行では4年ぶりに明神への道を歩く。
今回は明神岳・東稜。明神館の前に展望解説があった。
明神池へのつり橋を渡り、右に林道を進み100m程で林の中の養魚場跡?へ入る。
建物の脇を進むと林の中の踏み跡に導かれる。
林を抜けると下宮川のガレを登る。
明神館から1時間程歩き、休憩。後ろを見ると、急傾斜だったことがわかる。
ここから道標に導かれ右に枝沢のような、ちょっとした窪に入る。
窪を抜けると広いガレ斜面。
炎天下で暑く、しかも急な斜面に喘ぐ。
明神から2時間で宮川のコルに到着。
前方を見るとひょうたん池へ向かって先行者が点々と・・・・・。
左からの落下物に気をつけて広い斜面のトラバース開始。
途中デブリも越えるが大した大きさでは無い。
暖冬で雪が少ないのだと思う。
一旦、トラバースをしてから沢沿いに登る。
宮川のコルから1時間でひょうたん池下までこれた。
ひょうたん池のテン場までは、15分も掛からなかった。12:20着。ここまで4時間だった。
東稜を見上げると、人が点々とおり、ルートを示している。
直ぐ上の岩稜はロープを使っているようだ。
我々は、疲れたのでここでテントを張った。
午後は迷うことなくまったりと酒・・酒・・昼寝・・・酒・・・・・で終わった。
ここまで冬のラッセルは結構きびしいかも。
5月3日(日) 晴れ後曇り
5時に出発できる。直後の岩稜はロープを15mほど使った。
岩稜の上の雪壁は雪が硬く締まっているので傾斜はあっても快適に登る。
下はひょうたん池とテント場。
快適・快適と思っていたら、『テントのポール落としました』の連絡。
エッー!??。
回収不能とのこと。なんだ今夜は被りか〜!・・・・・。
トラバースも雪が締まっていて登り易い。
2時間でやっと明神岳が見えた。核心のバットレスに人集りも見える。
ラクダの背から前穂も見えてきた。コルはテントが張れる。
ラクダの背に立つリーダ。
バットレスは順番待ち。
バットレス手前は雪稜になっていて、広い場所は無い。
ここで30分の順番待ち。常念岳・大天井岳が見える。でも暇だ〜!。
みんなちょっと苦労して登っている。
フィックスロープはあるのだが、数年前ここでフィックスロープ切断事件で転落死亡事故が起きている。
やっと我々の順番。
登ってみて判るのだが、傾斜はそれほどでもなく、高さも10mくらいなのだが、スタンスが乏しい。特に出口は足が届かないくらい高い場所にスタンスがある。
お助けが下がっている理由がわかった。
掴んで登る人、足を突っ込んで登る人、うまい人は、そのまま登るといった具合。
我々はロープ1本で4人つながって一気に登った。
その後も陽光で緩んだ急な雪壁は50m程続き緊張した。
その急な雪壁も傾斜が緩むと稜線近く。
雪が無くなり、歩きにくい岩の道をたどればそこは頂上。10時30分着。
奥穂をバックに記念撮影。
どうも天気の様子がよろしくない。何となく雲も増えてきたし、風もぬるくなってきている。
テントのポールは無いし、どうしようか?
予定では前穂の頂上を往復した後、明神尾根を下降する計画。
5峰までは冬に来ているので、明神尾根は5峰手前まで歩いて偵察とし、前明神沢を下降して上高地へ下山することにした。
早速明神岳2峰とのコルへ岩くずの積もった斜面をガラガラ落石しないように腰が引けながら降りる。
明神尾根を登ってきたパーティが懸垂下降している。我々はここを登る。
トラロープはあるが心細いのと、傾斜が急なのでロープを張る。
最初は中段まで登り、トラバース。
結構急な登りだがスタンス、ホールド共に豊富で、見た目ほど苦労は無かった。
懸垂下降もトラバースなので結構いやかも。
2峰の頂上からは道が続いていた。でも雪が無いので快適とは言いがたい。
2峰と3峰間はほんの少し岳沢側をトラバース。
3峰頂上から4峰・5峰・上高地。
3峰の下りが実は結構問題だった。
最初、一人が50m懸垂下降したが傾斜がゆるい上、Zピッチになりロープが回収できない。
一旦、懸垂ロープを回収し、20m懸垂し、最後はクライムダウンになった。
ここは、フィックスロープで通過するのが良いみたい。
3峰基部から5峰と上高地。
3峰はこんな感じ。左の雪面を渡って、左中央から右へ岩脈を登り、途中から左へ登り、左の肩へ出るのがルート。
4峰から上高地。
コブ尾根のアップ。雪稜に人が点々・・・。
実はこんなに離れている。
4峰・5峰のコル13:00。ここから前明神沢下降。でも雪が無い。
ガレを少し、ハイ松帯を少し下降して雪面へ。
雪が少ないため途中では滝が露出。仕方ないので脇の尾根を一回50m懸垂下降した。
滝を降りたら沢の傾斜がゆるくなった。
のんびり下る。
15:30に登山道にぶつかった。ここで武装解除。
1時間歩いて小梨平にキャンプ場へ。
なんとなくポールが無いテントを設営し、カッコがついたところで宴会の準備。
ここは焚き火OK。
また、ビール・・・・酒・・・・ワインと飲みすぎになった。
なにか今回は、交通費より酒代が高く付いた結果になった。
5月4日(月) 曇り
4時に目が覚め、撤収。
沢渡駐車場には6時前に着いた。
中の湯で温泉につかり、まったりする間もなく、松本のロイホで飯と清算し、渋滞が無い高速道路を使って午後には帰り着いた。
帰りの高速代は@1200円だった。50円の差って何?。
皆さんお疲れ様でした。
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