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■ 谷川岳・湯檜曽川本谷   2003/07/20
カテゴリー: - 管理人 :

日時     2003年7月20日〜21日
メンバー   森田(L)、鈴木G、鈴木N

 平成15年7月20日から21日、湯桧曽本谷を遡行してきました。メンバーは森田(L)、鈴木五郎、鈴木直樹です。心配したとおり、もの凄いスノーブリッジの巣ではないですか。誰もお目付役のいない状態での初リーダーにはすごい重荷というか、泣きそうでした(笑) 元々、スノーブリッジは十字峡にあると思ったのでハンマーの変わりにバイルを持っていったんですけど、どう処理して良いのか。。。?

 初日、前線の動きで曇り&雨を予想してましたが、好転していき、8:00程度には晴れました。しかし、Gさんの足の不調で何でもないところで転けて水浸しになるし、武能沢で沢装備を身につけている時にスズメバチが頭に留まる恐怖をまた味わうし、幸先非常に悪し。初のリーダーの緊張から一歩が出ない不甲斐なさ。情けないことに最初の魚留滝の突破もままならず、全体の統制も、指示も上手く出来ず、決定が遅い。自信がない=決定できないがもろに出る結果となりました。反省…。最初のゴルジュを抜けると一つ目のスノーブリッジ。これは下を抜けて難なく。次に十字峡手前のクランク1で2つ目。これは巨大で先が見えないので下を抜けるのはまずいと判断して上を通過。右岸をトラバースして泥壁からルートに下りる。クランク2で3つ目。これは先も見えそうで偵察に入って、途中の穴から上に抜けて右岸のルートを行く。ここまででかなりの時間ロス。決定の遅さ、度胸のなさが…。Nさんにはリードされっぱなし。十字峡で4つ目。これは大きく抜けられない。上を通過。反対側は大トロ。左岸に取り付くもかなりやばめ。Nさんが行ったが、ここでさすがに無理な通過は事故が起こったときに対処が出来ないので多少の時間ロスを考えてもザイル出して慎重に通過しようと開き直る(これが本来のリーダーなんですよね…)。で、Nさんに確保してもらい、通過。ルートに下りるのもかなりまずい場所で一度高く登って、トラバース。そこから懸垂でルートに。

既に12:00。内心かなり焦りが。ビバークポイントまでもまだ先が長い。20m滝は増水していて、スラブがやらしい。ランニングが取れそうもないので高巻き。しかし、ルートが見つからず、時間ロス。大藪こぎで突破。かなりつらい。その後はナメ滝の連続なはずなので時間が稼げると思った矢先に悪夢のスノーブリッジ。時間は4:00。取り付くか迷う。。。がNさんが取り付いたので続く。ガスが下りてきて、雨も降ってきたのに加え、端から見ると更に次のスノーブリッジが控えていた。これは絶対に不可能と判断しエスケープを決断。しかし、逃げ道がない!20m滝の所の鉄砲尾根。。。きついがこれを詰めて新道に抜けることを決断。沢の中にいるのはかなり危険なので焦る。

5:00。かなり急な枝沢を詰める。最初は草付き&岩だったが藪、泥壁、岩壁と結構な高度感のある場所を登り続ける。途中、何度かブリッジの崩落と思われる轟音が響く。良かった。Gさんの疲れがピークに達し、落ちかける。後ろからサポートして、何とか脱するも藪で足を滑らせ続ける。これはダメだと判断し、確保し、引っ張り上げることに。難所の岩場は越えて、笹藪、くぬぎの藪とコロコロ変わる藪の中、ザイルを引きずり上を目指す。地形図、景色から本来のルートからはずれているのを確認していたが、藪の深さ、地形から登るしか無いので突き進む。ビバーク地を探しながらヘッドランプを瞬かせ進む。時計を落とすし、虫には刺される、噛まれる、藪で傷だらけ。まともな場所まで抜けられず、10:00。

疲労の限界。判断力の鈍りから致命的な状態になるのは危険なので多少緩くなっている斜面でビバーク決定。水もほとんどないが、軽く食事をして就寝。斜面で身体が落ちていく。いつの間にかザイルにぶら下がっている。
 翌朝。ガスが掛かっているが、6:30発。先に見えるピークで位置確認を決めて行動開始。Gさんとはシュリンゲで繋いでラッセル牽引車になる。ピークから清水小屋、送電線が見える。位置を確認するとどうも尾根を回り込んでしまっている。しかし、致命的な事はなくこのまま、上を行けば良いと言う結論。Gさんがばててきていたが、悠長には出来ない。鬼と思われてもガンガン進む。
鉄塔が見えた!あそこまで行けば、管理道に出れるはず!結局鉄塔下には8:06着。鉄砲尾根制覇…嬉しくない。。。後は重いからだと足を引きずり新道を下る。2:30一の倉沢着。雨の中、登山センターまで車で行き、着替えて帰路へ。今までで最強に疲れて、最凶な山行でした。自分の力のなさは痛感しましたので良い勉強でしたけど。15時間行動、すごくつらかった。 Y,M

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