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■ 日光白根山   2010/04/25
カテゴリー: - 山下 :

急に思いついて早朝に家を出る。
前の晩から強い寒気に覆われてるとのことでシッカリと冬装備を用意する。

案の定、菅沼の気温は−10℃、四月末とは思えない寒さの中、固く凍り付いた雪面を歩き出した。
空は青空、雲一つ無い素晴らしい展望が期待出来そうだ。
弥陀ヶ池までは夏道ではなく沢沿いのトレースを辿る。池は雪に覆われ広い雪原になっていた。

ここより頂上直下の台地まで一登りだが雪面は固く凍り付き、アイゼンの先端も僅かしか食い込まない。頂上直下のルンゼ状はかなり緊張感を強いられそうだ。
ここで先行していた二人組に追い付き、片方の女性と話すと軽アイゼンなのだとか。
どう見ても危険なのでこれより上に行かないよう途中で引き返すように勧め、最後に「滑落しないでくださいよ!」と呼びかけて先に進む。

夏道は雪に埋もれ固く凍り付いたルンゼ状を直登気味に登る。アイゼンを蹴り込んでも殆ど刺さらない。ピッケルを突き立てジグザクに高度を稼ぐと程なく白根山の山頂に辿り着いた。
気温が上がってきたものの頂上の温度計はまだ−5℃近くを指している。期待通り快晴の元、360度の展望が待っていた。

下山路にあの斜面は憂鬱だなぁと思ったが南側の五色沼に降りるとかなり回り道になる。慎重に降りれば大丈夫だろうと下山を開始。誰も登っては来ない。
更に斜面を下るとなにやら下の方に人だかりが小さく見える。レスキューシートを拡げて雪上訓練か?
近づくと先程の女性がシートにくるまって介抱されている。滑落したのだ。
青白い顔の額から鼻筋にかけて酷い傷を負っている。だから「行くな」と言ったのに。

従来、雪上訓練ではキックステップはアイゼン無しを前提に爪先を「シッカリ」蹴り込むのが基本、アイゼンを装着した場合は底面をフラットに置き全ての爪を有効に効かせるのがセオリーとして指導してきた。
しかしこれだけ斜面のクラストが厳しい場合「底面をフラットに置く」などという戯言は全く通用しない。それこそ爪先が痛くなるくらいキックステップで前爪を蹴り込まないととても安全な登高など出来はしない。

助太刀の必要性を聞くと既にヘリがこちらに向かっているので不要とのこと。そのうちに遠くから爆音が響いてくる。その場を「仕切ってる」どこぞの登山者に任せ、サッサと下山することにする。
ヘリの巻き上げる風圧にたじろぎながらも走るように斜面を下る。
下からは続々と登山者の列。明らかに装備不足の者も大勢いる。

陽が当たり腐りだした雪に足を取られながらも11:20に駐車場着。

菅沼(6:45)−弥陀ヶ池(8:00)−白根山(9:20)−菅沼(11:20)

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