logo
logo
  ログイン 
 アクセスカウンタ
今日 : 4343
総計 : 599605599605599605599605599605599605
 時計
 山行記録 月別過去ログ
 山行記録 検索
 リンク

■ 庚申山   2010/10/23
カテゴリー: - :

庚申山
2010年10月23日〜24日
MEN;鈴木G

わたらせ渓谷鉄道の旅情を楽しみ、庚申山荘の紅葉を愛でながら前庭で一杯やり、庚申山から鋸山へのクラッシックルート辿って皇海山へ、というのが前々から計画だったのだが・・・・?

●10月23日(土)晴れ
相老駅よりいま人気の「わたらせ渓谷鉄道」に揺られ、渡良瀬渓谷を遡る。車内は鉄道マニアや素人カメラマンやら旅情を楽しむ人で、土曜日の午後だということもあり、人で賑わっていた。こんな時間に山に入る人はいないと見え、登山者は私一人。


※相老駅より単線の「わたらせ渓谷鉄道」に乗る

70分ほどで通洞駅に着く。駅よりタクシーで登山口銀山平へ。


※銀山平の玄関口「通洞駅」 これよりタクシー

「かじか荘」で登山届を提出し、庚申山荘の宿泊代を払い、早速、林道を歩き出す。すぐに、15台ほど停められる駐車場があり、そのまた先に4台ぐらい停められるスペースがあった。
そこよりは通行禁止。ゲート横を通り抜けてただひたすら、林道を一の鳥居に向かって歩く。
こうした古めかしい林道歩きは久しぶりだ。いまにも落石がおきそうな箇所が多々あり、あまり庚申川の渓谷美を楽しんでいるわけにもいかない。
1時間ほどで林道終点、一の鳥居の登山口に着く。いや、ここは「登山口」という表示ではなく、庚申山猿田彦神社へ登らせていただくので「登拝口」と記されていた。
鳥居をくぐり、登り始める。あたりはまだ紅葉が早いのかそれほど木々は色づいていない。


※木々の色づきはいまだ不十分のようだ

鏡岩の大岩を過ぎたころより登りは少しきつくなるが、ま、それほどでもない。石段の名残がとどめているところを上がると神社跡があった。壊れた社が寂しげに望まれる。昭和21年焼失したという。このあたりも日光の山々を開山した勝道上人の足跡がある。
ここより指導標を右に分けると、庚申山のお山巡り、庚申山荘は左へ。夕暮れ迫るころ、山荘に辿りついた。


※一時代混雑を極めた庚申山荘

<庚申山荘一口メモ>
無人、宿泊代2000円。布団多数あり。小屋内に水道あり、調理場には鍋、食器あり。
トイレ棟がすぐ外にあり、バイオトイレ。夜間近づくと明かりがつき、トイレ内も電気がつく。洋式便座で、しかも温かいのが嬉しい。
夜は鹿か? キ〜イ、ギ〜イという動物の鳴き声と、「ざわざわ」という怪しげな音が聞こえた。

● 10月24日 晴れ〜曇り
5時半、今日は11時間行程となりそうなので、ライトを頼りにまだ暗いうちに出る。しばらくすると朝日が上がってきた。天気は大丈夫そうだ。


※ご来光間近

岩溝の中をくぐったり、鎖、梯子段を登る道は、朝一番のアルバイトとしては大変きつい。


※彫られたような岩溝の中を這いながら歩く

どうも体が重い。それでもなんとか庚申山胎内巡りの分岐まで登ってきたが、このままこの体調でいけるか不安になる。
登りはますます険しくなる、足はますます重くなる。シャリバテもあるのだろうが、どうもダメそう。
急峻な岩場に架けられた梯子、鎖、梯子、ロープ・・・・を過ぎるとやっとやや道も緩やかになり、熊笹の茂る森林帯にでた。この先はもう平坦のようだ。


※この梯子段には難儀した

※ロープが架けられた危なっかしげな道

庚申山山頂まではガイドブックによると1時間となっているが、1時間半かかってしまった。


※ひっそり佇む1892メートル庚申山山頂

山頂は樹林に妨げられ見晴らしはないが、少し行くと展望台があり、そこからは鋸山、皇海山が指呼の距離にある。遠くに日光白根も望めた。


※左・鋸山 右・皇海山 中央・不動沢のコル

※中央に日光白根山を望む

※日光のやまなみ

ここでますます弱気の虫が頭をもたげる。この体調ではこの先10時間ではいきそうもない。鋸11峰のアップダウンを越え、不動沢のコルに降り、皇海への登り、再び戻り、背丈以上の藪こぎ(前日下って来た人に情報を得ていた)1時間を経て六林班峠に下るのはかなり無理そう。
弱気の虫と握手する。これが一人のいいところでもあり、また、ダメなところかも?
下山することに決めた。


※袈裟丸連峰と遥か遠くに富士山が

皇海山はご存知のように、いまや不動沢のコルからピークハントするひとがほとんどのようで、このコースからは年々少なくなっているようだ。土曜日だというのに、庚申山荘と泊まったのは私を含めて4人。それも一人は庚申山。 
帰りタクシーの運転手さんとの話では、かつては庚申山荘に泊まれないひとが出て、前庭にテントを張っていた時代もあったとか。
銀山平の標識に「皇海山 登山口」(たしか下の方に表登山口と書かれてあった)と書かれていたのが、何か足尾の人々の「矜持」のように感じられたのは私だけだろうか? 山登りも時代のスピードに抗えないのは理解できなくもないが・・・・。


※銀山平にある「皇海山 登山口」の標識

<コースタイム>
▼10/23
通洞駅(13:23)→銀山平(13:40 13:45)・・・一の鳥居(14:40)・・・・庚申山荘(16:00)
▼10/24
庚申山荘(5:30)・・・庚申山(6:50 7:20)・・・・お山巡り分岐(7:50)・・・
庚申山荘(8:30 8:40)・・・一の鳥居(9:35 9:40)・・・銀山平(10:40)

前へ戻る

15 queries. 0.019 sec.
Powered by WordPress Module based on WordPress ME & WordPress