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■ 北岳冬合宿   2010/12/30
カテゴリー: - :

メンバー Y(リーダ)・N・S・I・O・O

12月30日(木)
前夜発ワンボックス新車O号で移動し、白根IC近くの道の駅にてテント仮泊。
今夜は満天の星空だ。
道の駅とは言っても完全住宅街。年末の深夜と言え、犬の散歩やトラックの出入りでうるさく快適とは言えなかった。
早朝にテントを撤収し夜叉神峠へ移動。

駐車場は車で埋まりかけている。

何だか天気が怪しくなってきた。予報より早く崩れてきた。

予定通り出発。

夜叉神トンネルは長い。通過に20分は掛かる。
写真の中央の奥に見える点が野呂川側の出口の明かり。

ながーい夜叉神トンネルを抜け、更にトンネルを抜けて御野立て所

淡々と林道を歩く

ひたすら淡々と歩く。天気が悪化し周りが暗くなりつつあるので気持ちも何となく暗くなりがち。

歩き始めて2時間で鷲住山下降点。あれ?登りだ。

登山道が凍っているので途中からアイゼン着装にて何だカンダで吊橋まで2時間掛かった。
対岸は発電所。
天気は本格的に悪い。

吊橋は重量制限があるらしく一人づつ渡る。

吊橋が長いので、結構ゆれて怖い思いをした人も。

問題はこの先で起きた。
林道まで変な急な登りばっかり。一般登山道とは思えない登りになる。
何で2級の岩登りがあるのか?挙句には林道護岸のコンクリート壁の下に出てルート消失。
コンクリート壁下をカモシカのようにへつってやっと林道に上がる。
雪が湿雪でヤッケや手袋が濡れたのでトンネルに入ってしばし休憩。
沈黙の時が流れる。
何となく、ここからトンネル3つ目にテント張る雰囲気が漂い始める。

で、30分歩いてやっぱりそうなった。
場所は赤垂隧道のあるき沢橋よりで頭上からつららが落ちてこないところを選ぶ。
雪は益々勢いを増し本降り状態。明日のラッセルが気にかかる。

でも、流水も見つけ、乾いた平らなトンネルにテントを張るのは、暗いのが難点だが、やっぱり悪天候時はこのようなところが快適。

荷物は全部外に置いてテントは広々。

天気図をとると2つ目低気圧。まあ計画どおりか。
で、一安心。早速、テントの中では干し物と酒盛りが始まった。

でも、来ちゃったんです。自動車が・・・しかも2台。本当は林道は冬期閉鎖なのに。あせった!
テントの端を手前に引いて軽トラの通る部分を作って、『悪いね!手間かけさせちゃって」とおじさんに声掛けられ一安心。
その後、このトンネルには後から来た1パーティがテントを張った。

12月31日(金)

あれ?快晴だ。風も無い。

あるき沢橋から池山尾根の登りが始まる。

急になったり緩やかになったりの登りが延々と続く。

対岸の林道と同じ高さになるまで2時間掛かった。

これが南アルプスの冬か〜。

テント場を出発して3時間で尾根の上に上がって休憩。

ここから尾根は緩やかなだらだら登りになる。

いい加減疲れたころ池の跡地に着く。

数年前に立て直された避難小屋。ここまで4時間近く掛かった。

前夜の雪で尾根上は相当な積雪でしかも寒いからふかふか。
ラッセル厳しいのかと思っていたら運良くトレースにありつける。
ありがたい。
避難小屋からトレースをたどって城峰を越え、更に一時間ほど登った尾根のコルにテントを設営した。
ここからは西農鳥が良く見える。
上に登ると急に風が強くなってきた。
予定通り冬型が強まってきた。明日は休養日。
疲れを癒そう。

1月1日(土)

夜半から風が強くなり、テントをばたばた揺らし、しかもウオールについた霜が顔に振る掛かり快適には寝れなかった。
一旦、4:00に天候判断で起床したが、外は真っ暗だし天気が悪いので予定通り朝寝を決める。
しかし、6:00頃から風がおさまり静かになった。
外を見ると農鳥岳の稜線がくっきり。

リーダ判断で飯を食って出発。

でも、トレースが消えラッセルになる。今日は我々が先頭。

砂払いまで2時間掛かった。砂払いから樹林が無くなる。風は無風。

間ノ岳

後ろを振り返ると富士山・・・・・あれ?富士山の右に光るのは何?

あれ?海だ。駿河湾と伊豆半島・天城連山が見えている。すごい。

ボーコン手前で樹林帯を完全に抜け、広い斜面を登る。ここまで砂払いから30〜40分。
やっぱり山登りは天気が良いと気持ちいい。

でも、鳳凰三山方面は怪しい雲に覆われて来ている。

ボーコンの頭に出た。やっと北岳が見えた。でもすっかり悪天の兆し。

ここで記念撮影。バックは間ノ岳。

この先を思案する。

風も急に出てきたし雲の流れも早い。

リーダ判断で今日はここまで。

運が良いといえばそうだが、元々今日は停滞日。
程ほどの運動で体をほぐしたのかな?という気持ちでテントまで下山。
帰りは早い約一時間。

1月2日(日)

今日は昨日とは逆。起床したころはそうでもなかったが出発する頃になって風が強くなってきた。
今日は北岳を登頂してテントを撤収して林道まで降りる長丁場。
日の出が見たいとか、正月用写真が撮りたいとか、色々言い合って結局6:00少し前には出発。
昨日とは違ってラッセルは無い。
風のみ。
砂払いには日の出前に着く。なんだか天気が悪いし、寒いなということで休憩。
羽毛服など着込む。

少し、富士山が見えてきたが、雲が垂れ込めている。これじゃ年賀状用の写真は無理かな?

ボーコン沢の頭下で明るくなってきた。少し天気が回復傾向か?

1月2日の日の出。
我々は昨日はテントの中に居て見れなかったので、我々にとっては今年の初日の出。
あけましておめでとうございます。

万歳三唱。今年も良い年でありますように。

間ノ岳のモルゲンロート。アルペングリューエンだ。

ボーコンの頭への登りから更に風が強くなる。

ボーコン沢の頭を過ぎ、途中の稜線で休む。
風は強いが、雲がどんどん無くなっていく。が、ここで事件発生。
Iが足の指の感覚が無いと訴える。いつから無いのか聞くとテントを出発してからとのことで・・・凍傷か?
まずいな・・・・。

天気が上々なのでツエルトでも被らせて待たせておくかの案もあったが結局リーダ判断で
リーダがIを連れてテントまで下山することに。
残った4人で頂上を目指す。

八本歯の頭までは結構距離があり時間が掛かる。
しかも風が強いし雪煙は上がるは、雪面はバリバリにクラストしている。

八本歯の頭から岩稜の下り。トレースが無いので慎重に下る。

最後の1ピッチのみザイルを張る。

八本歯のコルからの雪煙舞う北岳の斜面。
ラッセルが厳しそう。実際にここはラッセルが厳しかった。

八本歯を振り返る。ここは夏道どおりに通過した。

稜線直下の登りはバリバリにクラストした斜面。
アイゼンの爪が根元まで入らない。
滑落絶対禁止!

北岳稜線分岐。西側斜面は雪があまり無く代わりにエビフライ?いやエビのシッポが一面に花咲いている。

凍った斜面をラッセル交えて頂上を目指す。

10時に頂上着。風はほとんど無い。しかも快晴。
もしかしたら今年初めての登頂者?夏の喧騒は全くない。
我々4人だけの頂上。
4人だけの時間がゆっくり流れる。

富士山と光輝く駿河湾。年賀状用の写真をゲット。

仙丈岳と北アルプスも鹿島槍までくっきり。こちらの写真も年賀状用か。

さあ、名残惜しい頂上に別れを告げてゆっくり下ろう。
テントでリーダとIが待っている。

文字通り大展望の下り。

でも慎重に足元に気をつけて下らないと岩とのミックスの稜線なのでスリップしてしまう。

ここは急斜面でスリップ厳禁。しかも、もなか雪がまとめて雪崩れてきそう。

慎重に下って分岐へ

分岐から吊尾根へのトラバース。ここもスリップ厳禁。慎重に。
前方展望は甲府盆地。

ここからの下りでは我々のトレースを辿って、後続者がぞくぞく現れる。
八本歯の登り返しはトレースバッチリで楽勝。

ここも楽勝。全く不安は無い。

輝く雪山!

甲斐駒もばっちり。

文字通り稜線漫歩

北岳バットレス。この雪ならバットレスに取り付ける。
八本歯コルから夏道降りて、夏道が尾根を外れるところから反対にトラバースして5尾根末端を目指していく。
Dガリー大滝のハングは埋まっているので簡単。

テントには1時過ぎに到着。
リーダにアイスコーヒーを作ってもらう。
話によると我々の飲んだアイスコーヒーを作ったコッヘルは、
Iが凍傷・解凍治療のためしばらくお湯に足を漬けていた後に使ったらしく、良い御出しがでているとか・・・。
Iの凍傷も見る限りは1度でも軽いほうみたいだ。
念のため、荷物を軽くし両手ストックで足に負担を掛けずに下ってもらう。
テント撤収後14時出発。
16時30分にあるき沢橋到着し、行きで使ったトンネルに再びテントを張る。
今日は自動車は来なかった。

1月3日(月)

5:00出発。まだ暗いのでヘッドランプ。
吊橋までの下りで変なくだりがあるのを嫌がって懸垂下降できるようにザイルを用意しハーネスをつけ出発。
トンネルを抜けたところでアイゼン装着。

でも、なーんだ、ちゃんとした道あるじゃん。
トンネル脇に登山道発見。
ほっとする。
で、ハーネス解除。

吊橋渡って鷲住山の登りに入る。
やっぱりえらい急なのぼりに喘ぐ。
予定通り。
途中で夜が明ける。
白根三山が荒川谷の向こうに見え始める。
もう天気は下りぎみ。

野呂川の林道が下になり始める。

出発して2時間ちょっとでスーパー林道に上がる。
?下りより早かった???。
上に上がったのでそれなりに再び気温が下がり寒くなる。
しかし林道にあったはずの雪はすでに消えている。
頭上のつららの落下に当らないように気をつけて帰路を急ぐ。

トンネル入り口出口は氷柱・・・これも倒れて・崩れるときもある。

御野立て所。行きでは見えなかった白根三山。

夜叉神トンネルの入り口でしばし休憩。
このトンネルを抜けると南アルプスとはさようなら。

暗いトンネルをヘッドランプの光で歩いて甲府側出口へ。
出口側はトンネル全体にシャッターが覆われていてくぐり戸で外に出る。
くぐり戸を誰かが開けた。光がまぶしい。

くぐり戸を抜けて、トンネルの彼方に『ありがとう、さようなら』と別れを告げ、
トビラを閉めて儀式は完了。
リーダお疲れ様・みんなお疲れ様

車に乗り、天恵泉白根桃源天笑閣へ。
初風呂でごったかえしていたが無料の福引でIは一等賞で温泉10回券ゲット。
有効期限は2011年中。
10回も来るのかなと思っていたら地元の人と早速、景品交換。
Iは新年から運が良いのか悪いのか。

何でもIはYリーダと更にグレードを上げた北岳に挑戦する約束をしたとか。

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