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■ 白馬岳 主稜   2011/04/29
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メンバー N・O・S

4月29日(金)

川越駅早朝6:00 = 白馬ガスト = 猿倉(P)11:30

二股から林道歩きとの事前情報とは違い自家用車で猿倉(P)まで入れる。
2時間の得をした。ラッキー!

しかし、駐車場にてあられ状の降雪に会う。
上空は晴れているのだがお天気雨ならぬお天気雪。目指す白馬岳は黒雲に隠れている。
まあ今日は白馬尻までなのでとりあえず出発する。

猿倉山荘から林道を辿るとすぐに白馬主稜の末端が見えてくる。

残雪が多いのか少ないのかは判らないが、トレースがかなり多く、連休初日から入山者が多いのは直ぐに判る。

林道終点から白馬尻。我々は左台地の安全圏にベースとなるテントを設営14:00.
天気は相変わらず悪く風が強く度々雪が舞う。

17:00過ぎからヘリが度々飛来し大雪渓で何かしている状況だった。

4月30日(土)

5:00過ぎに出発。

天気は小康状態。すでに主稜には数パーティが先行している。混んでいる!

大雪渓を渡り白馬主稜の末端に取り付く。

日の出も高曇りでちょっとさえない。

主稜末端はさえぎるものの無いのっぺりした雪の斜面が続く。休むことができないので喘ぎ喘ぎ登る。

6:00過ぎから再びヘリが飛来。真新しいデブリの脇にホイストを出して救助隊員を次々降ろしていく。
やっぱり雪崩れ事故。公共放送のヘリも飛来し、にわかにあたりは騒がしい。
何か大きな事故みたいだ。
しかも帰りにあそこを通るのかと思うと・・・。

二時間で八峰の雪稜に出る。

傾斜は急だが高曇りで気温がさほど上昇しないので雪が安定しているのと、先行者がバッチリバケツを付けてくれているので高度感のみ。

7峰を越えると風が強くなってきた。飛ばされそう!

6峰では地吹雪で狭い雪稜に立ち上がっていられない風に見舞われる。
とてもじゃないけど、爽快な雪稜登攀とは程遠い状況。
撤退を相談したが、この急な雪稜を下降するのは嫌だというので更に突っ込むことに・・・・。
後で大変な目に会うのが判っていたら迷い無く撤退していたであろうに・・・。

4峰までの核心できのこ雪を乗り越すのに一箇所ザイルを使った。

3峰に向う雪稜に出ると急に稜が太くなり傾斜も緩み、ひと段落。

単なる歩きの部分もあり余裕が出てくる。後方は岩岳スキー場。

風も止み、明るくなってきた。後方は栂池高原。

稜線もくっきり見えてきた。優雅な小蓮華岳の稜線がきれいだ・・・。
そういえばこの稜線は日露戦争を描いた3年越しのドラマ『???の雲」のエンディングで出てくる場所らしい。

優雅な雪稜帯がしばらく続く。時間は10:00.
休憩がまったくと言って無いので登攀自体は速い。
しかし先行するパーティはもっと早く一向に追いつかない。
我々がラストらしい。

二峰の登りで急にガスってきた。

ホワイトアウトになり前方の斜面も見えないくらいの濃霧になる。
やっと先行パーティがザイルを使っているところに追いつく。
ここで順番待ち。
しかし、急に暗くなり出し暗雲に包まれたかと思った矢先に『ピカッ!』稲妻。
光と音がほぼ同時競演。しかも雹と猛烈な風の来襲。
まずい!まずい!
身に着けた金属を放り出し、スコップでたぬき掘りを行い雪面より下にうずくまる。
先行パーティは白馬岳頂上直下の最後の登攀中で数珠繋ぎなので逃げれてない。標高は2900mを越えているところでの雷雲。
数分でやり過ごす。
幸いに先行パーティも含め誰も被害は無い。

とにかく早く最後の雪壁を登り、下山しなくては!との思いで先行パーティに続いて登攀する。
しかし、稜線に這い上がったところで猛烈な強風と雨。
ザイルを束ねている間に第二波が来襲。
もしかして、この雷雲って前線の雷雲?。予報より随分早い。
前線に捕まったかもしれない・・・・。
稜線を這うように白馬山荘へ下山。
小屋に逃げ込んだのが13:00。
中に入り待機したが一向に雨と雷そして風が益々吹き荒れ外に出られる状況ではない。
15:00に宿泊を決め乾燥室で濡れたものを乾かす。
こんな状況だったので写真は一切撮れなかった。
大変恐縮だが、後悔先に立たずの反省点は、テント出発が1時間早ければ状況は丸っきり違っていたように思う。

5月1日(日)

夜半の天候が最も悪く、小屋全体が揺さぶられるような強風が吹き荒れていたが、雷は全く無かった。
雨も風も強弱を繰り返すようになって小康状態に向っているのが判った。
朝食後、7時少し前に出発。
前日に比べれば天国のような風と雨の中を下山する。
村営小屋の脇で東斜面に入ると急に風も弱まり下界の視界も利いてくる。
雨でズボズボ潜りながらお互いに左右前後斜面の雪崩れを警戒しながら下る。
下れば下るほど視界が利き、警戒も楽になる。
昨日の救助ヘリが居た辺りを通過し、テントを撤収へ。
小屋から1時間で下った。
猿倉山荘9:20分。
雨は本降り。
しかし、白馬の街では雨は降って無かった。
途中で温泉に浸かり帰路に着く。

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