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■ 2007年冬合宿 剣岳・早月尾根   2007/12/30
カテゴリー: - :

メンバー 中山(L),瀬藤、鈴木直、内海、安田、鈴木五

12月30日(日)
大宮7:28発−長岡−滑川−上市着11:00
上市駅にて昼食・着替え・準備(上市駅にはコンビニのみ有・食事は出来ない)
12:00頃『上市交通』タクシーにて伊折へ。
本来は12月29日入山だったが、日本海を進む2つ玉低気圧による雨を嫌って、入山を一日遅らせた。
遅らせたために今度は強い寒気による冬型に変化。雨より雪のほうがまだまし。
林道はあっと言う間に積雪が増してくる。
伊折先2kmくらいにあるゲートまでならタクシーで入れそうだったが、積雪の勢いがすごいのでタクシーが上がれず伊折から歩きになる。タクシー2台でジャンボタクシーと同じ8000円のはずが、なぜか1台分4000円で済む。実は帰りは別の会社を利用したら5800円だった。
タクシー会社は選ぶべき!
林道歩きは8km程度だが、吹雪でしかも湿雪。よって結構濡れる。
途中で山岳警備隊の雪上車とすれ違う。
いいな〜乗せてもらいたいな〜なんて思っていたら、馬場島に向かう雪上車にはしっかり客がしかもぎっしり乗っている。これは一体何なの??
公費で運転しているのに一般客乗せて??誤解それともアルバイト??
警察庁に投書しちゃおうかな!!!。
富山県警のホームページ見ても説明は無いよ!

なんてぶつぶつ考えて歩いて馬場島16:00着。
派出所で一人一人の発信周波数が異なる『山探(ヤマタン)』を人数分受け取る。
ヤマタンを入れた封筒がかなり残っていたことから、入山しないパーティが多いことが判った。
馬場島にて幕営。

12月31日(月)
朝から大雪。60cmは積もったと思う。
7:00出発でテント場からワカン使用。幸いなことにトレースがあり。
1時間ほど登ったところでラッセルの先頭に追いつく。
ラッセル先頭は腰から胸の雪で、ザック背負ってのラッセルはつらい。
よって、ザックおろして空荷でラッセルをおこない、交代したらザックを取りに戻るスタイルで行う。
あっという間に追いついた人間で30名近い行列。
ただ、それも3時間ほどで上部から下山してきたパーティとすれ違い終了。
雪は相変わらず吹雪状態。視界は50m〜100m位。
途中、我々のパーティは遅れた鈴木五を待っているうちに、他のパーティから取り残される。
遅れるとこんな吹雪の日はトレースがどんどん埋まっていく・・・・・実感した。
途中下山してきたパーティとすれ違う際、人数と山岳会名を聞かれた。
早速『1400m付近、浦和溪稜6名発見!』って無線連絡してました。
1時間歩くと寒い20分待ちが何回か続き、1700m付近でどこかのパーティがテントを張った跡を再度整地してテントを張る。
やっぱり状況が悪くなった際には、標準的な体力を持ってないと、効率が悪くなったり危険な目に会う可能性が増えるため、標準的な体力は必要と感じた。
テント場から上部へ続くトレースはすでに無し。翌日がおそろしい!!。
高度が低く気温もそれほど下がっていないため、よく濡れます。
よってテントの中はいつもこんな感じで干し物がいっぱいブル下がっています。

内海が最新オールインワン携帯電話を持ってきており、ワンセグがバッチリ入る。
これじゃラジオは不要と思える。

1月1日(火)
60cmの新雪。テントが1/3埋まった。除雪して8時出発。
いきなり胸から頭のラッセル。やっぱり予感的中!
ふかふかの新雪で傾斜が雪崩れのではないかと不安。
よって樹林を絡むように尾根を上がる。
5時間かかって150m登る。ラッセル人員は我々6名。視界が利かなくてもファインディングをしっかり行うことで極力無駄な体力消耗防ぐことが大事。
急な斜面を登りヒョッコリ明瞭な尾根に上がったところで、急な尾根をファインディングできずに迷っていた下山パーティと出くわす。
さらに早月小屋から下山してきた数パーティと12時すぎにすれ違う。
また『1800m付近、浦和溪稜6名発見!』って無線連絡してました。
なんだ行方不明扱いかよ!。
小屋は屋根まで埋まって、小屋より上部尾根も多量の積雪。
危険・時間が掛かるとのことで下山するパーティがほとんど。
我々の登高ペースだと、本日中に小屋までたどりつきデポを回収することは無理と判断し、残念だが我々の登高もここで終了とする。
で、写真を一枚。最高到達点でこんな感じでした。

結局、下山も時間が掛かって、1200m付近15:00にテントを張る。
少し雪も止んできた。今日もワンセグはバッチリだった。

1月2日(水)
今日は下山して帰るのみと思って出発は8:00とする。
出発風景を一枚写真で紹介。

積雪はほどほど。
ところが少し下ると立山川への急な尾根にはトレースがあるが松尾平へはまったくトレース無し。
我々も間違ったトレースにすぐ気づいて引き返しルートを探す。
おそらく昨日下山したパーティがつけたトレースと思われ、このまま降りれば立山川沿いの林道に出られると思える。しかし、我々単独では知見がなく途中がどうなっているが想像すらできなかったので、早月尾根を忠実に下山することにした。
正規にルートはすぐにわかったので偵察しながら慎重に下る。
なんのことは無い、30分も降りれば、松尾平からは再び明瞭なトレース。
途中馬場島から上がってきたパーティーとすれ違い一気に下山気分になる。11時。
で、写真を一枚。登れなかったのに皆にこやかでしょ!

馬場島登山口には12時すぎに着く。
あと3時間歩くのがいやになり相談して本日は馬場島荘に泊まる。
山探返却時に遭難者がつけていたヤマタンを使いまわしするのか山岳警備隊員に聞いたところ、
そんなことは無いと口を濁しながら言っていた???すると・・・・・。
馬場島荘は、風呂・食事付きで部屋にはデジタル放送受信テレビ。
さらに、写真家の佐伯郁夫・克美ご夫妻が宿泊されており、おおいに写真談義で盛り上がる。
私は佐伯先生のことを立山・黒部カレンダー『四季彩』で知った。
先生いわく、良い写真とりたきゃ、山が一番良くなったタイミングでいつでもそこに出かけられる準備をして、現場に立てれば誰でも良い写真は撮れる。カメラの性能じゃ無い。自分自身の心得の問題だよ。
考えてみれば当たり前。写真だけじゃなく山登りも同じだと思う。
謙虚さが一番大事ということ。
そんな、思いが通じたか・・天候回復で荘厳な夕焼け写真を一枚。小窓尾根のマッチ箱が見える。

1月3日(木)
7時出発。3時間歩いて10:00伊折ピックアップで上市へ。本日が一番良い天気。皮肉なもの。
魚津12:00のはくたかで越後湯沢経由16:00には大宮着解散。

お疲れ様でした。中山

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