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■ 谷川岳 一ノ倉沢衝立岩中央稜   2016/05/21
カテゴリー: - Y :

日程:5月21日 前夜出発
メンバー:Y内、N村、K村
ルート:登り 衝立岩中央稜  下り 北稜

行動時間
20日夜に浦和を出発、ベースプラザで仮眠
04:30 ベースプラザ出発
06:00 一ノ倉沢出合
07:30 中央稜取付き
15:00 終了点
15:30 北稜下降開始
18:30 ピナクル・略奪点
23:00 衝立前沢終了
00:00 一ノ倉沢出合
01:00 ベースプラザ到着

天気は最高 岩壁が見えてくる

一ノ倉沢出合とテールリッジまでの中間辺りから雪渓が始まる

写真を撮影している方もちらほら 岩壁が近づき期待と不安が入り混じる

衝立岩正面壁 圧倒される大ハングの存在

テールリッジをだいぶ登ってきた

中央稜取付き 先行者は10名ほど いづれも4Pまで

N村氏がほぼオールトップの2人上げ 本当に頭が下がります…

滝沢スラブ方面 登るなんて考えられない… 冬の景色を眺めてみたい

中央稜もいよいよ終盤 この高度感は写真だとなかなか伝わらない

最終ピッチ 岩がもろく、落石が恐い

北稜下降点 懸垂下降の準備を始める

北稜最後の懸垂 ピナクルを目指して下降する

5月は日照時間が長く、雪渓が残っていればテールリッジに取付くのも早い。
一ノ倉の岩壁を登るには絶好の時期だ。
今年は積雪量が少なかったが、ヒョングリの滝はまだ埋まっていたので良かった。

テールリッジに取付く前に北稜方面を見ると雪らしきものはなく、軽量化のためにアイゼンなどを残置した。

今回は3名パーティーで、中央稜の経験はK村氏が数年ぶり、他2人は初めてだった。
先行者は10名ほどいたので時間がかかると思ったのだが、思いのほかサクサク進む。

しかし現在の中央稜は4Pで終わらせるパーティーが多いのか、4P終了点に人が上がりきれず、懸垂下降待ちになる。
結構な人数がいたので60〜80分くらい待っていただろうか、4Pより先に進むパーティーは他にいない。

中央稜もいよいよ最終ピッチというところでルート判断を誤る。
N村氏の実力なら登れてしまうルートだろうけど、正規ルートで登る判断をした。

中央稜を終了して、時間は約15:00を回っていた。
登ってきたルートをそのまま下降するのが一番早いと理解していたが、今回は北稜を下降するのが目的でもある。
ヘッデンを出すか、出さないかくらいで雪渓には出れるだろうと判断し、北稜を下降することにする。

しかし…そんな考えは甘く、ここから長い時間の下山が待っていたのだった。

北稜の下降はミスなく、サクサクと降りることができた。
最後の懸垂下降を除けば…
下降路図には20mと書いてあるのだが、自分はそのままピナクルに近づく方が良いかと思う。

この時点で18:00、まだ明るいうちにヘッデンの準備をする。

あとは衝立前沢に入るだけと思いきや…約25m幅の雪渓が立ちはだかった。
ここでアイゼンを残置してきたことを本当に後悔する。
冬を乗り越えて押しつぶされた雪は、キックステップもなかなか効かない。
たった25mのトラバースが、今回で一番恐かった気がする。

核心が終わったところで、ビバークするか検討をし始める。
この場所では携帯もつながらず、会には下山が遅れることを報告できないでいた。

幸い3人共に気力、体力が残っていたので、暗闇の中の下山を始める。
何より満月の明かりが照らす星空が、気力を奪わないでくれたのは間違いない。

しかし、この衝立前沢。
沢というだけあって濡れているし、下山路にはなかなか厳しいものだった。
ロープは懸垂点以外にも何回か出し、時間をかけ、かなり慎重に下山した。

ようやく無事に雪渓にたどり着くことができ、少し登り返して残置品を回収しに行く。

一ノ倉の駐車場に着いたのは、すでに日付をまたいでいた。
ようやく携帯の電波が入ったので、会に下山の報告をする。

3人共に一日の行動時間の最長記録を更新。
長い山行だったが、一つ一つの判断を冷静にし、ケガなく無事に下山できたことは大きな経験となった。

ご心配をおかけした会員の方々、このたびは申し訳ありませんでした。

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