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■ 鋸岳〜甲斐駒縦走(冬合宿A隊)   2016/12/30
カテゴリー: - 山下 :

参加者:布M、ナオキ、山下

12/30
戸台の駐車場にて仮眠。
満天の星空の元、凍てついた星空を見上げる。
やたらと寒い。稜線の厳しさを想像する。

12/31
今日は取り敢えず大岩下まで。
時間にして4時間強ということでいくらか気が楽だ。
計画書の提出窓口がある河原の駐車場は大半が北沢峠を目指すと思われる結構な台数が停まっている。

いつ来ても憂鬱になるような長い河原歩きの彼方に白い稜線が見渡せる。
黙々と歩き角兵衛沢出合を示す標識に従って河原に降りて適当なところで徒渉する。


【靴を濡らさず渡れた】


【大岩を見上げる】

春来たときは靴を脱いで渡ったところだ。
ここから長い樹林の急登を喘ぐ。
大岩下、たぶん先客がいるかと思っていたが我々だけで占有した幕営スペースは快適そのものだった。なんと!水も流れていて庇の下は風も無い。
正面に沈みゆく今年最後の夕陽に照らされながら酒を飲む。
何という贅沢。これだから山は(酒も)止められない。


【チョー快適な岩小舎】

駐車場発(7:50)−角兵衛沢出合(10:00)−大岩(13:00)

1/1
今日の行程は長い。
起き抜けに幕営地から角兵衛沢のコルまでガッツリ登らなくてはならない。
更に急登を第一高点(鋸岳)まで登るとここからが本番となる。


【コルまでのキツイ登り】


【第一高点(鋸岳)】

スッパリと切れ落ちた右側を視界の片隅に黙々とそして確実に登る。
登り着いた山頂から小ギャップ目指して1Pの懸垂下降の後、一部不安定な斜面をトラバースするとWebで良く見る鹿窓に着く。大して雪は無いが冬季は窓を潜らずリッジ通しに進むとやがて大ギャップへの下りとなる。


【一回目の懸垂】


【The鹿窓】


【第一高点を振り返る】

ここで問題発生。ついつい前のトレースに導かれて本来の降り口よりも左へ進んでしまい、これまたちょうど良いところにある残置支点で迷いもせずに懸垂すると更に下降ポイントとなった。さてはて大ギャップの底まで1Pで降りられるかどうか。N村氏の「届かないんじゃないすか?」と心配顔にYが強引に右斜めに下降し何とか底に降り立つ。
見上げるととんでもないところにもフィックスロープがある。迷いに迷った先人達の苦闘の跡なのか。
大ギャップの底から狭いルンゼを甲州側へ下る。降雪後ならラッセルに苦労したろうが今日は快適にアイゼンが効く。
いい加減に登り易そうな斜面を見つけて息を切らし上り詰めると第二高点に達した。振り返ると辿ってきた第一高点がそそり立ち「良くあんなところを歩いてきたなあ」と溜息が出る。右に仙丈ヶ岳が長々と裾を拡げ、正面には甲斐駒が高く大きく聳えている。まだまだ先は遠そうだ。
溜息が出るほどの下りと登り返し。中ノ川乗超からは何も考えずにひたすら登る。休憩する度に固くなった行動食のパンを冷めたテルモスのお茶で流し込み風の無い空を仰ぐ。長い…


【大ギャップからルンゼを下降】


【第二高点への登り】


【六合石室】

辿り着いた六合石室は先客が居たので半分を使わせてもらう。元旦の夜、残った酒をゆっくりと飲む。明日も長い一日になるだろう。

大岩下発(5:30)−第一高点(8:10)−鹿窓(9:00)−第二高点(11:21)−中ノ川乗超(11:46)−六合石室(14:21)

1/2
先客には申し訳無いがのんびり朝寝は出来ない。ガザゴソ用意を始めヘッデン行動で甲斐駒山頂を目指す。これには思いのほか緊張を強いられた。夏場ならフリクションを効かせ腕力に頼れば何の不安もない鎖場も氷雪に覆われてピッケルの打ち込みとアイゼンの効きを確かめながらの登高となる。
次々に出て来る小ピークを越え今更ながら甲斐駒の大きさ高さを実感する。


【黎明の甲斐駒】


【遠く白峰三山を望む】

7:55、今回の最高地点である甲斐駒ヶ岳に到着。
しばし景観に見とれいつまでも飽きることもない。でも今日の行程はまだまだだ。


【ガハハと笑う】


【遙か仙丈ヶ岳】

あとは下りだけとタカを括っていたら大変な急斜面となる。
凍った雪壁を慎重にクライムダウン。とても気を抜ける斜面では無い。
幾人も登ってくる登山者の誰もが安全に降りられるのだろうかと心配になるほど。
だが駒津峰まで来ればさすがにホッとする。


【駒津峰】


【だいぶ下ってきた】

後は仙水峠から北沢峠、そして戸台に続く河原歩きだけだ。夏であればバスの発着で賑わう北沢峠もひっそりとしている。
こもれび荘(長衛荘)の「生ビールあります」を見ないようにして歩く。ここで飲んだら今日は絶対帰れない。途中甲斐駒上空を防災ヘリが旋回している。どうやら事故があったようだ。恐らく山頂からの下り斜面、我々の降りた直後だろうか。


【戸台河原から遠く望む】

日の陰った戸台の河原から疲労感と少し誇らしい気持ちで白い峰々を振り返り短いが良い山行だったな、そう思える合宿だった。

六合石室発(5:30)−甲斐駒ヶ岳(7:55)−駒津峰(9:30)−北沢峠(12:00)−戸台(16:45)

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