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■ 春合宿B隊 鹿島槍ヶ岳 東尾根   2017/05/05
カテゴリー: - 山下 :

参加メンバー:布M、O熊、山下

5月3日
(大谷原駐車場発6:50〜一ノ沢の頭10:20〜二ノ沢の頭12:40)
大谷原を歩き出し二つ目の堰堤が見えてくると東尾根へ取付く急登が右から降りてきている。
明瞭だが一日の始めにはキツイ急登喘ぎながら高度を稼ぎ、いい加減疲れてきた頃、一ノ沢の頭に到着する。
良い幕場だが明日の行程を考え少しでも前進しておきたいので二ノ沢の頭まで足を伸ばす。
まだ時間的にも十分余裕がある。


【二ノ沢の頭に幕営する各パーティ】

途中我々を抜いていった五竜を目指すA隊は第一岩峰の直下まで頑張るとのこと。
辿り着いた二ノ沢の頭には既に数パーティが設営の準備をしていた。我々は先住者が残した分譲宅地並に整地
されたスペースに設営し余った時間を他パーティも使えるキジ場造りに精を出す。
ここで布M氏の仕事での知人に偶然再会。東京雲稜会の女性二人組だった。
昨晩殆ど寝ていないので夕食後は一気に寝落ち。


【黎明の鹿島槍ヶ岳】


【雪壁をゆくO熊さん】


【第一岩峰への雪稜】


【第一岩峰下の幕営跡】

5月4日
(泊地発5:20〜第一岩峰下6:20〜第二岩峰下7:50〜渋滞〜岩峰上8:50〜北峰10:00〜南峰11:20〜布引山12:20〜冷池小屋13:10)

朝、起き出すと周囲のテントは既に撤収済み。「そして誰も居なくなった」で大いに焦る。
雪庇に注意しながら第一岩峰まで右上気味に急な斜面を登る。
足の不調に苦しんでいたO熊さんも快調なペースで、数パーティをパスして第一岩峰の基部に至る。
天気は上々気温も高いのでしっかりステップを刻んで高度を上げる。凍っていたらロープ付きダブルアックス必須だろう。
その上部は更に傾斜が増すが雪上歩行の基本を守れば特に問題も無く第二岩峰基部へと続く。
岩燕が風を切って舞う春の山だ。


【第二岩峰を攀る】


【山頂へ続く雪稜】

途中とんでもない所でザイルを出すパーティをパスし順番待ち約30分程度で今回の核心部、第二岩峰へと取り付く。布M氏、快調にクリア。
自分は例のチョックストーンに下がる残置スリングを掴んだのは良いが乗越す所でピッケルが引っ掛かり慌てるが何とか力ずくで這い上がる。
岩峰の上は北峰まで続く急な雪面となりまだ気が抜けないがこの上ない景観と少しの緊張感が心地よい。
まだ高度差はあるが雪稜の醍醐味を味わいながらの登高となる。
AM10:00北峰着。

ここまでの労苦に報いてくれる展望を満喫する。五竜に続く稜線と北方の山々、剱岳、振り返れば戸隠や妙高が霞んで見える。


【山頂にて】

南峰への途中で武装を解きヤッケを脱ぐ春の山。
途中アクシデント。O熊さんが雪面を踏み抜き左膝をしこたま強打する。
覗くとアチコチ踏み抜いた穴からは底が見えない程の空洞が拡がっている。落ちたらエライ事になる。
それでも特にペースダウンすることもなく長い布引山の稜線を冷池山荘目指して歩く。

13:10冷池小屋着。
一瞬「このまま下りちゃおうか…」とも考えたが折角の雪の稜線で夢を結ばない理由は無い。
設営場所もあるので早速ザックを降ろす。

日差しは強くテントの中は温室状態なので飲まないお二人には申し訳ないが日陰で缶に露の付いた500ml缶で一人宴会を楽しむ。
剱岳の右肩に沈む夕陽を眺めながら。

5月5日
(泊地発5:00〜赤岩尾根分岐5:17〜西沢下降点5:35〜西俣出合6:50〜大谷原駐車場7:50)
4時起床、朝焼けに染まる鹿島槍を眺めながらの撤収し赤岩尾根を下る。


【黎明】

途中、右へ西沢目指して下降する。左右にデブリがあるが気温の上昇する前に西俣出合へ一気に下る。
尻セードを交え赤岩尾根を忠実に辿るより遙かに早く出合に到着、僅か1.5時間。

出合には雲稜パーティが定着ベーステントが有り東尾根で会った雲稜の女性は爺ヶ岳に向かっているとのこと。
タフさに唖然。

西俣出合から雪解けの進んだ林道を30分程度で駐車場着。
A隊の車を五竜下山口に回送して今回の合宿は終了した。

記:山下

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