メンバー 中山、鈴木直、内海
2月9日(土) 奥飛騨温泉(P)〜穂高牧場〜西穂西尾根(撤退)〜西穂ロープウェー〜西穂山荘(TS)
前夜20時30分浦和発〜上信越道経由で島々宿村の駅にて仮泊。
『監視カメラ作動中〜!』ボイス。人体赤外線検出と思われ、センサ検出範囲外を探しテント泊。
奥飛騨温泉(P)には7時30分着。
エッ!? ごらんの通り、車がいない!!。
実は3月31日までの冬期間はロープウェー駐車場が無料だそうで、皆そっちへ駐車していた!!。
着替え、パッキングして8:00出発。
林道を穂高牧場に向かう。
除雪されていたのは、100mほどで、そこから先はトレースをたどる。
トレースがありラッキ!ーなんて思ったのは間違いで、左俣谷橋から先は消えかかったトレースになってしまった。
仕方ないのでわかんを履く。
なんとなくトレースを追い、ラッセルでそれでも9:30には穂高牧場に着く。
このころより、なんとなく雪が予定通り降り始めた。
穂高牧場から一番近い西尾根末端に取り付く。
ラッセルは結構深い。傾斜があるところでは胸から頭に雪面がある。
期待していた2月頭の降雨による雪の締まりはその後の降雪で効果はほとんど無かった。
1時間30分掛かって標高200m稼ぐのが精一杯。おまけに雪が多量に降っており、後ろをみると自分たちのトレースが埋まっていく。
これじゃあ、頂上までラッセル漬けで3日間は掛かりそうで、日数が足りない。
非常になさけない気持ちもあったが、『アイゼンを履きたい』という意見と多量の降雪に見舞われ、安易?に撤退決定。
下りは早い!10分で穂高平に戻る。
奥飛騨温泉に戻り、会事務所にTEL連絡し、計画変更を伝える。
ロープウェーで上がり、西穂山荘までの立派なトレースをたどる。
雪は降っているが人が多いせいか全く問題にならない。
約一時間でテントサイトに着く。15:30。
吹雪の中、テントを張って中に潜りこむ。
2月10日(日) TS〜西穂〜TS〜奥飛騨温泉
雪は夜半まで本格的に降ったようだ。
静かな朝を迎える。が、降雪は吹き溜まりで50〜60cmあった。
気温−15℃で冷え込んできた。
6:00アイゼンを履いて出発。
丸山に出ると風で雪が吹き飛ばされラッセルは無し。アイゼン効かしての快適登高。
吹雪明けの山は感動的に綺麗だ。
独標から奥穂と前穂
独標からピラミッドピークと西穂高岳山頂
独標のコルへの下降はロープを一回使った。
尾根がやせて蒲田川側の氷化した斜面のトラバースが始まる。
独標から我々がトップでトレースを付けてゆく。
ピラミッドピーク先のプチ!雪稜。
上高地方面の展望。
西穂高岳山頂には9:30に着く。
お決まりの記念撮影。
奥穂・涸沢岳方面。
三俣蓮華岳方面。
登ってくるはずだった西穂西尾根。
後発パーティーと無線交信を試みるが応答無し。
よって、慎重に下山開始する。
岩の上に薄く張り付いた氷が気温の上昇で緩んできており、アイゼンが利かなくなる。
下山ということで気が緩みがちではあったが、ヒヤリハットを繰り返し、足場を確かめながら確実に下降する。
西穂高岳は、登りより下りが難しい山だと思った。
独標で無線連絡できない後発パーティのメンバーに携帯TELにて連絡。
自宅にいた。関東は雪で交通マヒ。動けないから中止にしたとのこと。
西穂山荘で待つ必要がなくなったので、下山することにする。
西穂山荘テント場。夏みたく多くない。
ロープウェー乗り場から見た西穂高岳。
ロープウェーにのって下に下がるにつれガスって、さらに雪が降ってきた。
奥飛騨温泉は雪の中だった。15:30着。
もう一日余裕があるので、と言うかちょっと気持ち的に疲れたので温泉に泊まる。
観光センターで宿泊先を斡旋してもらう。
安くて、飯が旨くて、温泉で、部屋が綺麗で、とか言っていたら予算の話になって、ここいらじゃ8000円が下限の方だヨなんていわれ、栃尾温泉の民宿『まえだ』を紹介してもら。
宿は一見、普通の農家なのだが、中に入ると豪華さは無いものの普通の宿屋ってかんじで、ぬるめの掛け流し温泉と飯が旨い。
ここに一泊して翌日、帰ってきた。