雪稜を踏みしめながらの登高を楽しめた2010年の記憶(http://www.urawakeiryo.org/modules/wordpress1/index.php?p=209)
を求めて再び足拍子の山頂を目指した。
今年は何処も雪が少なく様相は違うと想像していたがそれ以上に春は間近に迫っていた。
【駅から見上げる足拍子方面】
土樽駅の高架下に車を置き橋を渡って斜面に取り付く。
荒沢岳方面への踏み跡はあるが足拍子へのトレースは無し。
部分的に固く、潜ると深いラッセルにワカンを取られながらの急登が続く。
途中キノコ雪のような下がえぐられた段差に往生しつつ大汗をかきながら高度を稼ぐ。
1142メートル付近の緩斜面に出ると左前方に山頂が見える。まだ結構な距離がある。
山頂直下のコルまで来ると荒沢方面から縦走したらしきパーティが幾人か見える。
でもザイルを張ったまま斜面で殆ど動いていない。急な雪面をかなり慎重に降りているようだ。
しばらく眺めていたが上にはまだ数人が残って順番待ちをしている。
しかもその下部は雪面が切れ東側斜面も落ちかけている。
残念だが、気温も上昇中で午後は危険度が一気に増すことを考えここで引き返すことにする。
風も無く暖かい場所にザックを下ろし茂倉岳から谷川本峰の先まで晴れ渡った稜線を眺めながら「何処か山頂に立てたら良かったかな」などと思ったがここまでの大汗も悪くはなかったなと思い返した。
【下山は沢筋を慎重に下る】