8月25〜26日
メンバー:山下、他1名
一昨年チャレンジして雨に追い返された赤木沢に再度挑戦。
登山口まで距離があるうえ天候にも配慮するとなかなか機会に恵まれないが数日前からの予報と睨めっこしながらの入山となった。
【太郎平からの薬師岳】
【北ア最深部を望む】
前日に折立に入りテント泊。クマ情報に怯えつつ薬師岳登山口より急登を喘ぐ。
好天に恵まれ汗をかきながら太郎平に到着すると一気に拡がる北アの景観に溜息をつき、小屋の裏手から薬師沢へ向かって降りて行く。良く整備された道は雲ノ平への登路でもある。
薬師沢と奥ノ廊下の合流点に立つ薬師沢小屋には昼頃に到着。昼間からロング缶を3本空ける。これまた至福の時。
【薬師沢小屋】
【薬師沢を望む】
【赤木沢出合地点】
翌朝5時、小屋前の梯子を使って沢に降り立つ。胸までのへつりや腰下の徒渉をくり返し赤木沢出合に着く頃には身体が冷え切ってしまった。ここから朝日を背中に浴びながら遡行を開始する。
沢を志す者にとってここは一つの「聖地」とのこと。明るく開け水清く北アの稜線まで続く赤木沢は見事な美渓だった。
殆どの滝は水線通しに登れ高巻きも難しくない。唯一、大滝は左岸を2P程ザイルを伸ばしたが、手前より大巻きする踏み跡もあるようだった。
大滝を越えて更に美しいナメや小滝が続き奥の二俣を左に辿ると中ノ俣乗越へ続く草原に出た。初夏であれば花々の咲き乱れる楽園だろう。
稜線で装備を外しガスが掛かり始めた縦走路を太郎平目指して歩く。
右には雲ノ平方面と北ア最深部が連なり前方には薬師岳の白ザレた山頂が見える。
そろそろ稜線歩きに飽きてくるころ太郎平に到着。ここから一踏ん張りで折立まで降りることが出来た。
【大滝】
8/25 折立5:15−太郎平9:24−薬師沢小屋12:11
8/26 薬師沢小屋5:30−赤木沢出合6:58−中俣乗越10:38−太郎平13:45−折立16:55